- グラフエディターのカーブの理解が深まる
- グラフエディターのタンジェント調整で速度をコントロールする基礎
- アーク・円・八の字など軌道の表現方法
こんにちは!CGアニメーターのヤヨイです。
今回の記事ではグラフエディターを使って、簡単なアニメーションを作りながらカーブの表現を覚えていきましょう。
グラフエディターのカーブの調整の仕方で速度や軌道の見え方など様々な動きの表現ができます。
使いこなせるようになるとアニメーション制作の幅も広がるのでぜひこの機会に使い方を身につけてみてください。
まず作業をする前に準備をします。
今回はsphereを使ってアニメーションを作成していきます。
シェルフエディターのこちらのボタンを押してsphereを用意します。

画面はperspビューだと見づらいので画面をFrontビューに変更しておきましょう
【スペース】キー 長押し+ Mayaのところで左クリックでFrontビューを選択します。

準備ができたら早速作ってみましょう。
グラフエディターとカーブの基本
グラフエディターの操作方法がまだ慣れていない方はこちらの記事をご覧ください。

グラフエディターは、オブジェクトの動きを「時間(横軸)」と「アニメーションの値(縦軸)」のカーブで表示してくれるエディターです。
このカーブの形を編集することで、動きの速さや軌道を細かく調整できます。

グラフエディターのカーブを編集するときに使うのがタンジェントです。
タンジェントとは、各キーのことでこのキーから伸びる接線をハンドルと言います。

ハンドルの角度を変えることでカーブの傾きが変わり、動きの速度感が変化します。
ヤヨイカーブが急なほど動きが早く、なだらかなほどゆっくりな動きになるよ!
グラフエディターのカーブを使った表現
加速と減速
グラフエディターのカーブのタンジェントの角度を変えるとオブジェクトの速さをコントロールすることができます。
加速の場合はこのように右側のキーの角度を調整します。


実際に動かすとこんな感じです。
最初はゆっくり動き始め、その後ぐっと速い動きになります。
減速の場合はこのように左側のキーの角度を調整します。


実際に動かすとこんな感じです。
こちらは、先程とは違って急に動き出したあと、一気に一気にスピードが落ちて止まっていく動きになります。
イーズアウト・イーズインを使って速度の調整
加速と減速をご紹介しましたが、この方法だと急激な加速か急激な減速しかできないので自然な動きではないですよね。
そこで、速度を調整して自然な動きを作るときに使用するのがイーズアウトとイーズインです。
イーズイン: アニメーションしたあと徐々に止まること
イーズアウト: 徐々にアニメーションが動き始めること
【 I 】キー + マウスの中ボタンクリックで任意の場所にキーの追加をすることができます。下の画像のように二つキーを追加します。


追加したキーの位置を調整してS字状のカーブの形にします。


左下の部分がイーズアウトで右上の部分がイーズインになります。そして、真ん中の部分が動く部分(アニメーション)になります。
イーズアウトは徐々に動き始め、イーズインは移動した後、徐々に止まります。
実際に動かすとこんな感じです。
動き出しと止まりがなめらかになり、ぐっと自然な印象になりましたね。
イーズイン・イーズアウトの位置を変えることによって、また違った動きになるので色々、試してみると面白いです。
上下・左右に直線
直線の動きは簡単です。左右はX軸のみに上下はY軸のみにキーを入れるだけで作ることができます。
- 左右の直線:X軸のみにキーを入れる


- 上下の直線:Y軸のみにキーを入れる


動画内だとsphereの軌道を表示する線があります。
これはモーショントレイルというツールで、アニメーターがほぼ必ず使うツールなのでぜひ使ってみてください。
モーショントレイルの使い方についてはこちらの記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。


Mayaのバージョンが2025以降は、モーショントレイルエディターという名前になり元の機能からさらにグレードアップした機能になりました。ぜひこちらもご覧ください。


斜めに動かす方法
上下のカーブと左右のカーブを組み合わせることで斜めの動きを作ることができます。


実際に動かすとこんな感じです。
どちらかのキーを反転させると斜めに移動する位置が変わります。
こちらはX軸のキーを反転した動きになります


実際に動かすとこんな感じです。
先程と違って、左側の方向に直線を描くことができました。
どのキーを反転したら、どの方向に動くか試してみると面白いですよ!
アークの動きを作る方法
アークとは弧を描くようななめらかな軌道のことで、キャラクターの手足の動きなど自然な動きに欠かせない要素です。
アークの作り方は、X軸、Y軸のキーを途中まで打ち、どちらかのキーをずらすことできれいなアークを描いた動きを作ることができます。


実際に動かすとこんな感じになります。
斜めに直線とは違って下側に膨らむアークを描きながら動いていますね。
どちらを先に動かすかを決めることによって、アークの動きが変わります。
上の動画の動きはX軸を先に動かしていますが逆にY軸を先に動かすとどうでしょうか?
このように、上側に膨らむアークを作ることができました!
ずらすフレーム数によってアークの長さが変わっていきますのでぜひ試してみて下さい。
円の動きを作る方法
円の動きは、斜めに直線で使ったカーブを少しずらすことで作ることができます。


ただしこのままだとキーが途切れているので円の動きを作ることができないです。
そこでキーをCycleに変更してループ再生できるようにします。
グラフエディターの「Curves」→「Pre Infinity」、「Post Infinity」→「Cycle」を選択します。


グラフエディターの「View」→「Infinity」をオンにします。


この設定で最初と最後のキーの部分の後も続けて同じ動きをするので、アニメーションが途切れることなく再生することができます!


実際に動かすとこんな感じです。
Cycleを解除したい場合は、「Pre Infinity」、「Post Infinity」→「Constant」を選びます。


八の字に動かす方法
八の字に動かす場合は、左右の動き(X軸)を二回、上下の動き(Y軸)を一回入れると、半円を描く動きができます
ただしこの状態ではまだ八の字にはなりません。
上下の動き(Y軸)を少しずらして、遅れて動くようにします。
すると左右と上下のタイミングがずれて、八の字の軌道になります。


実際に動かすとこんな感じになります。
ここもずらす量で形が変わるので、試しながら整えてみてください。
まとめ
本記事はグラフエディターを使ってアニメーションのエクササイズについて書きました。
グラフエディターのカーブは、タンジェントで速度を作り、軸の組み合わせやずらし方で加速・減速やイーズイン/アウトで速さを、直線・斜め・アーク・円・八の字で軌道をコントロールできます。
グラフエディターのカーブの使い方を知ることでアニメーションを作る際のヒントになると思うので軌道の作り方を忘れてしまった場合は、ぜひこの記事を読んでみてください。
グラフエディターのカーブ操作に慣れてきたら、次はCGアニメーションの基本練習として定番の「バウンシングボール」を作ってみましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。











